トップダウンとボトムアップ

読者の皆さんこんにちは!
株式会社RELI.STYLE代表取締役フナツシュウヘイです

今回は「トップダウン/ボトムアップ」について私の考え方、弊社のやり方をお話しします。


  • 前置き/profile
    「お店をゼロから作る」「お店を繁盛させる」これが直接的には私がやっている仕事です。
    同じような仕事をしている方や「志」を持っている方に参考になればという気持ちでこのブログは発信しています。大した実績はありませんがこの2009年に25歳の時にカネなしコネなしから独立したった一人の個人事業からスタートして、現在4店舗を切り盛りしています。独立開業なので文字通り毎日「必死」で取り組んできて、今や志ある若者から話を聞きたいと言われることも増えてきましたので、恥を忍んで発信します。私なりに考え続け取り組んでいる仕事論がどこかで誰かの人生や仕事のヒントになれば幸いです。


困った問題

本当に全てをたった一人でこなす個人事業の形態やを除いて、お店や会社組織などは複数人の従業員がいるところも多いですよね。ひとりでやっている個人事業主でさえ、業務の一部はアルバイトさんなどにしてもらってるケースも多いかと思います。

それまで自分ひとりでやってた事業がうまくいき、規模が拡大。手が足りないからと新たに人を雇うと・・・おやおや?売り上げは上がったのに、利益は上がってないぞ?みたいな事態に陥ることが起業当初はよくあります。

なぜだ。こんなはずでは。。。


それは「生産性」という課題

人件費とは高いものです。うちの会社でも最もかかっているコスト(人件費をコスト呼ばわりするのはどうかという議論はまた今度!)は、家賃でも仕入れでもなんでもありません、人件費、その次に社会保険料、その次に税金。建物とか備品とか目に見えている「モノ」ではないモノばかりですね

「人」が最もお金がかかっている。

だから、忙しいからといって人を増やしても、それで増えたコスト(人件費+社会保険料)に売り上げが追いつかない。追いつかないというか、きっとその新人さんが、社長ほど「稼いでいない」というビジネスモデルができてしまっている。


社長が稼ぐでは組織になれない

チームで稼がないと。ただそれに尽きます。お店全体で稼がないといけません。これが創業社長でわかってない方が多いのではないでしょうか。偉そうにいいますが、私もそうでしたからw

私ばっかり稼いでも、無理なんですよ(笑)いろんな面で長続きしない。それはもうほんとあらゆる面で歪みを生み、組織として成り立っていない。これでは本当の会社の「成長」を目指せません。


従業員には社長を抜いてもらわないと

プレーヤーとして社員が社長を抜いてくれるようにする。それが必要で、それがあらゆる側面から問題を解決してくれます。

それは、社員が創業社長並みに稼ぐから

  • 売り上げが上がるし、利益も上がる(数字の改善)
  • 社員は「スキル」や「マインド」がレベルアップし成長している(ESの改善)
  • 会社(お店)規模の拡大(CSの改善)
    こんな具合です。


なぜ社員の成長がESになるのか

ESってご存知ですか?従業員満足度のことです。社長は社員が成長するように(プレーヤーとして社長を超えるように)指導すればするほど「ESが上がる」と私は考えています。

最近では働き方改革の世の流れで「ES」も随分重視されるようになりましたけど・・・休みが多いこと?給料?言葉が優しいこと?イヤイヤ、俺から言わせりゃ、なんて表面的で薄っぺらな働き方改革だ!!

(さらに、アホか!そんなんで成果が出せるとでも?と言いたいところですが、それは友人と酒を飲んでる時だけにしましょうw)

従業員の「働く喜び」にきちんと向き合うこと。それが本当のESだと私は信じていますし、社員が成長しことには会社も存続不可能、さらに国力も落ちる一方ですよ。歴史を見ればわかるでしょう、会社はすぐ滅ぶ、国だって、滅ぶんですから。



話を元に戻すと
であればこそ、ざっくり言えばですが


  • 20代の未熟者→社会人としての礼節からきちんとしつける
  • 30代→家庭との両立に目一杯配慮してあげる
  • 40代→新たなチャレンジに目一杯協力してあげる
  • 50代以上はまだ雇ったことがありませんw



こんな風にその方の「仕事を通じた人生の豊かさ」に貢献してあげることが本当のESだと思うのです。

逆にいうと、ここがわかってくれる人だけがうちで社員をしてくれたらいい。自己実現や自己成長を「ありがたい」と受け止めることができる人としか、挑戦するような仕事はできないからです。

成長のためには修行が必要です。修行とは楽しいことばかりではありません。甘いこと言っちゃあダメです。私は、トップとして「そんな仕事ぶり、そんな考え方じゃダメだ」と厳しく叱ることもしょっちゅうです。それで去って行く社員はその程度だとおもって去るもの追わず、それでも去らずに付いてきてくれる社員もいるわけで、それでいいと思っています。



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トップダウンとボトムアップ

さて、やっと今回の本論に入れます。

今回は私の考える組織論といいますか、よくどっちがいいのかと議論されることも多いトップダウン型がいいのか、ボトムアップ型がいいのかについて、ちょっと触れてみたいと思います。



結論から言うと、私の会社では

「ボトムアップ」で成果を出すために
必要なら「トップダウン」をする

という格好を取っています。
どういう事かわかりますか?



そりゃ理想はボトムアップです。社員の方からどんどん結果につながるアクションを取ることが理想です

  • 現場の問題を即座に見つける
  • その問題の解決策を即座に見つける
  • 常に、全体を見通し、結果につながる行動をとれる



こんな行動を社員主導でどんどんやってくれて、業績がどんどんよくなっていったらどんなにいいか!!



「社長は社長室でのんびりコーヒーでも飲んでてください」・・・言われてえなあ〜〜〜〜〜(笑)



そんなボトムアップの理想を持ちつつ、トップダウンを必要に応じて使い分けています




ボトムアップに必要なもの

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正確に言うと弊社には

  • 「ボトムアップ」ができている社員もいれば、
  • 完全にトップダウンな社員もいます。



その違いは何かというと、社員の「質」つまり「レベル」「マインド」です。社会人として、プレーヤーとして、また改善をするには知恵や行動力が必要なのでプロデューサーとして、です。



様々な能力が必要で

  • コミュニケーション能力、相談力
  • プレーヤーとして結果を出せている能力
  • 会社の理念の理解と協調性
  • 発想力、情報収集能力
  • タスク時間管理能力
  • 根気
  • チームワーク力
  • 発信力
    ...etc

それに、なくてはならないのが「マインド」の高さ



私はこれを会社では「ジェネラリスト」能力と呼び社員みんなに磨きましょう!とあれこれ工夫を凝らし日々伝えていますが、社会人として高いスキル、そして人として豊かなマインドを持ち合わせてないと、ゼロからイチを作ることはできないし、困難を乗り越えることも難しい

うわべの優しさ(甘さ)で「任せて」しまうのは上司の怠慢。任せる、とは響はかっこいいですが、それで会社が傾いたら、他の事業部でちゃんと結果を出してる社員がかわいそうでしょう。




3年以上務めてくれてる子はほぼボトムアップ人材

うちの会社で3年以上働いてくれてる人は、ほぼ任せて安心のボトムアップ人材に育ってくれています。だからこそ、弊社は新しい事業にどんどんチャレンジできている!



人材育成は大変ですよね。愛の鞭を愛だと思えない子も多いので。ウンウン、と頷く30代社会人の読者様の姿が目に浮かびます。ましかし、それも含めその困難を受け止めてどうにか解決していくことが上司、もとい社長の仕事。




あの苦労があってよかった

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なんだかんだ、結果を出し続けないと。
自分の夢のためだけではありません
その視点は大事にしていますが
目の前にいる社員のため、
社員の自己実現のため、生活のため



私はボトムアップという理想を持ち
そのために今日もまたトップダウンな指導をし、
社員から嫌われることでしょう!笑



いいじゃん、嫌われよう!なぜ嫌われるのが嫌なの?それは自分のためでしょう、相手のためや会社全体(頑張ってる他の子達)を思ったら社長である俺が嫌われることくらいどーってことない。自分で会社やってて「利己」なんて卒業しました。利他の心じゃないととても会社なんてやれない。

「利他」ならば、相手のために愛の鞭をふるって嫌われることくらいなんてことない。


「あの苦労があったからよかった」

だいたい30代や40代で輝いている人は苦労した経験があります。(いや、それを苦労と感じてしまうほど昔がしょぼかったんだと僕は思っていますが)



そう言わせてこそ、修行の師匠だし
愛があれば、それはいつか伝わるものだと
私は、自分自身の修行経験から
はっきりそう思っています。



師匠は師匠なのであって、
別にトモダチじゃないんだから。



読んでくださりありがとうございました。